帖数は「1帖=1.62㎡以上」で表示するルール
不動産の広告で部屋の広さを帖数(畳数)で書くときは、業界のルール(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則)で、畳1枚あたり1.62㎡以上の広さがあるという意味で使うことになっています。このときの面積は、壁の中心線で囲んだ面積(壁芯面積)を帖数で割った値です。
畳の大きさは地域によって違い、関東で多い江戸間の畳は1枚約1.55㎡です。江戸間の畳を6枚敷いた部屋は約9.29㎡なので、1.62㎡の基準では6帖に足りません。「畳が6枚敷ける=6帖」ではない点に注意してください(くわしくは1帖は何㎡?)。
狭く感じても、ルール違反とは限らない理由
壁の中心線で測った面積だから
帖数は壁芯面積で決まるので、壁の厚みの半分が面積に含まれます。部屋の内側で実際に使える広さ(内法面積)は、それより小さくなります。
| 測り方 | 寸法 | 面積 | 帖数 |
|---|---|---|---|
| 内側で測る(内法) | 352 × 264 cm | 9.29㎡ | 5.7帖 |
| 壁の中心で測る(壁芯、壁の厚み12cm) | 364 × 276 cm | 10.05㎡ | 6.2帖 |
この例では、内側を測ると5.7帖しかありませんが、壁芯では6.2帖あるので「6帖」の表示はルールどおりです。内側の寸法だけで比べると、実際より「足りない」と判断してしまいます(くわしくは壁芯と内法の違い)。
収納や出っ張りの扱い
- 押入れやクローゼットは、居室の帖数に含めず、別に書かれることが多いです。
- 柱や梁、配管スペースの出っ張りがあると、同じ帖数でも家具を置ける場所は減ります。
- 天井が低い、窓が少ないなど、広さ以外の理由で狭く感じることもあります。
自分で確かめる手順
- 壁ごとに、角から角までを測ります。メジャーかレーザー距離計で、壁の平らな面(巾木や柱を避けた位置)を測ります。押入れ・クローゼットは含めず、その前の壁の線で通します。測り方のコツは部屋の広さの測り方にまとめました。
- 測った長さから面積を出します。四角い部屋なら縦×横です。へこみや斜めの壁がある部屋は、形を分けて足し引きします。
- 壁芯に換算します。各辺を壁の厚みの半分ずつ外へ広げて面積を出し直します。壁の厚みは木造の間仕切りで12cm前後が目安です。
- 1.62で割って帖数にし、表示と比べます。
計算が面倒なときは、間取りの実測チェッカーに測った長さを入れると、壁芯換算の帖数と表示との差を自動で出せます。このサイトでは、次のように目安を分けています。
| 壁芯換算の帖数 − 表示の帖数 | 目安 |
|---|---|
| −0.3帖まで | 正常の範囲(測り方の誤差の範囲) |
| −0.3〜−0.8帖 | やや小さい |
| −0.8帖より小さい | 表示ミスの疑い |
たとえば6帖の表示で内側が330×250cmなら、壁芯換算は約5.5帖で、差は約−0.5帖(やや小さい)です。この判定は本サイトの目安で、法的な判断ではありません。
差が大きいときは
何度か測り直しても差が大きいときは、まず管理会社や仲介会社に、測った結果を添えて確認してみてください。図面の書き間違いや、測る位置の違いが分かることもあります。測った結果は、ツールの「提出用の報告書」で画像やPDFにできます。
相談先の例
- 消費者ホットライン(188):最寄りの消費生活センターにつながります。
- 各地域の不動産公正取引協議会:不動産広告の表示についての相談先です。
- 都道府県の宅地建物取引業の担当窓口:不動産会社とのトラブルの相談先です。
- 法テラス:法的な手続きを考えるときの案内先です。
相談するときは、測った日・測り方・測った長さ・図面の表示(写真)をそろえておくと話が早く進みます。
間取りの実測チェッカーは無料・登録不要。入力したデータは、お使いの端末の中だけに保存されます。
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